平成29年度文化選奨・奨励賞受賞者

文化選奨 

中田  亮 氏

年齢:87歳

住所:宇都宮市

  氏は、東京教育大学(現・筑波大学)の学生時代から句集を読むことを楽しみとし、県立高の教師であった36歳の時、先輩から誘われ俳句を始めた。

 昭和の俳壇に大きな足跡を残した平畑静塔氏(1905~97年)が主宰する吟行句会「北の会」に招かれたことを機に平畑氏に師事。結社を持たなかった静塔氏の薦めで山口超心鬼氏が主宰する俳句誌「鉾(ほこ)」に参加し、編集長を務めた。

 静塔氏の没後は「平畑静塔記念会」の会長に就任し、「平畑静塔記念全国俳句大会」の開催に尽力した。

 氏は、個人としても静塔氏顕彰に取り組み、「平畑静塔全句集」、静塔氏の俳論集「『京大俳句』と『天狼』の時代」、「平畑静塔『栃木集』秀句鑑賞」を刊行した。

 句集に「小野寺」、著書に「下野俳諧史」、「現代俳句栃木県風土記」、「随想集・鑑真の冬」、共著に「蕪村の師『早野巴人』の全句を読む」、「蕪村の『宇都宮歳旦帖』を読む」などがある。

 また、氏は現在、下野新聞の「しもつけ文芸俳壇」選者、「北の会」共同選者、「とち俳句会」代表などを務めるとともに、「シルバー大学校俳句部会」や同校OBで結成する5つの句会にも講師として指導に当たるなど、俳句愛好家の指導・育成に熱心に取り組んでいる。

 氏は、俳人、俳文学研究家、俳句指導者として長年にわたり本県俳壇の発展に寄与するとともに、平成9年から14年間、県文化協会の理事を務め、県内芸術文化の発展向上にも大いに尽力されており、その功績は大なるものがある。

文化奨励賞

白石一徳 氏

年齢:48歳

住所:矢板

 氏は、宇都宮大学在学中、県芸術祭美術展洋画部門において、平成3年に準芸術祭賞、続く平成4年に芸術祭賞を連続して受賞するとともに、平成6年には上野の森美術館絵画大賞展での入選など、早くから県内洋画会の若手の逸材として期待されていた。

 国画会が主催する国展には平成3年から出品、平成22年に41歳で会員推挙となり、以降、国画会会員として毎年出品を続けている。また、平成28年には銀座画廊るたんの企画で個展を開催するなど、中央画壇での活躍も目ざましい。

 作品は、人体そのものの形の美しさや表情などを再構築し、そこに生じる美を追究したものである。特に赤を中心に抽象化した色彩豊かなその画面はあらゆる生命が放つエネルギーのようなものを感じさせる。

 半世紀に及ぶ県内現代美術の横断的グループ「栃木県新作家集団」には平成8年より会員として活躍、平成28年には第50回展の事務局として記念画集の発行など、精力的に活躍している。

 県芸術祭美術展においては、洋画部門の審査員、実行委員として尽力し、行動的かつ誠実な人柄から、県内外の作家からの信頼を集めるとともに、高等学校教師として若い世代の育成に尽力するなど、本県の新たな文化推進の担い手として、今後ますますの活躍が期待される。

栃木県芸術祭審査結果

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