平成28年度文化選奨受賞者

文化選奨

小荷田 忠幸 氏

年齢:87歳

住所:宇都宮市

 氏は、洋画団体「示現会」の会員として活躍。ヨーロッパの風景などを取材し、温かい色調で城や古い建物などを流麗なタッチで描く作風は奥深い空間表現の中に気品溢れるロマンチックな雰囲気を漂わせ、氏の卓越された描写力を生かした奈良・京都などの寺院・仏像を描いた淡彩画は高い評価を得ている。 また、県内の有力絵画グループ「新作家集団」の創立会員として昭和42年から平成22年まで精力的に大作を出品し活躍され、最近は個展を中心に活動している。

 氏は、作家活動の傍ら新進気鋭の県内作家のため、宇都宮市内のギャラリーにおいて平成10年から17年まで県内在住作家展(洋画・彫刻)を企画し、その助言者として県内若手作家の育成に力を注ぎ、次に続く若い世代の作家達にとって氏の存在は、偉大な手本であり、大きな目標となっている。

 県芸術祭との関わりは、芸術祭美術展部門の運営委員長を2期4年度(平成8~11年度)洋画部門の専門委員を平成2~3年度、審査員を10回(昭和52、62、63、平成2,3,6,12,14,17,18年度)務められ、氏の温厚な性格から人望も厚く、県文化協会の役員としても平成5年度に理事就任、平成9年度に常任理事に就任し、平成23年5月参与(~現在)に就任されるまで9期18年間県文化協会の運営に携われ、県内・地域画壇の向上発展に大いに尽力され、その功績は大なるものがある。

文化選奨

中野 永峰 氏

年齢:85歳

住所:宇都宮市

 氏は、宇都宮大学学芸学部入学と同時に宇都宮大学書道教授葭田真齋氏に師事。卒業後県内小・中・髙に勤務。その後宇都宮大学教育学部に30年間勤務しながら中央書壇を志向し、日本文化功労者鈴木翠軒氏創設の千紫会に所属し書活動の基盤となった。

 昭和45年小暮青風氏(千紫会理事長、日展審査員)に師事。日展入選12回、昭和50年に千紫会万紅展において翠軒特別賞を受賞、昭和59年には第1回読売書法展特選を受賞。

 昭和53年に宇都宮大学教育学部教授に昇任、59年には同大学大学院教育学研究科教授として県内書写書道教育の中心的な役割を担う。栃木県書写書道教育研究会長を19年、蒲生君平奉賛書道会長を29年、東日本書道会長を17年、栃木県書道連盟会長を4年、その他多くの役職を歴任し、栃木書壇の指導的役割を果たした。特に栃木県書道連盟会長として、透明で民主的な運営、組織の合理化など一大改革をを成し遂げ、その功績は高く評価されている。

 また中国・日本の書道史、古書論に精通し、特に王義之等を研究、創作作品の背景には日中文学、美術、宗教等の思想を加え、「人間の、深い、精神美」を理念とした淡墨による清韻な書の追求があり、その中に宇宙性等の含蓄の深い表現がある。

 平成21年に著書「書心」を出版、平成24年県総合文化センターにおいて初の個展(出品数180点)を開催、平成26年(出品数82点)、平成28年(出品数110点)にも開催し、現在書道を通して後進の育成と指導に尽力している。

栃木県芸術祭審査結果

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